分散マーキングに基づく多くのアルゴリズムが提案されている [5], [23], [27], [36]. 主と してそれらは緩く結合したな分散環境において研究されているため, 主たる注意は どのようにバリア同期やプロセッサ間の緊密な協調を避けるかに払われている. それらの大半はfaulty processやメッセージ消失のような分散環境での問題に 対処するにはあまりに複雑であり, 実装もされていない. 並列高性能計算 の環境ではほとんど研究がなされていない. 存在する 研究 [28] は, メッセージの数や全体ごみ集めの総オーバヘッドのような表 面的な側面にのみ焦点を合わせている. それらがどのように全体のアプリケー ションの性能に影響を与えるかについてはまだ研究がなされていない.
多くの提案されているアルゴリズムと比較すると, 我々の全体ごみ集め器はかなり 単純である. 我々は並列計算機上では通常そうであるように, 信頼できるメッ セージの配送を仮定し, faulty processorを許していない. 各全体ごみ集めは全 てのプロセッサを同期し, ユーザプログラムを止める. 我々はそのようなごみ 集め器のパフォーマンス, そのような全体ごみ集め器がアプリケーション全体の 性能を上げるた めにどのように局所ごみ集め器と組み合わせられるべきか, に興味がある.