アプリケーションの性能はアプリケーションに依存し, 詳細は本論文の主題で はないが, ここで我々はABCL/f の逐次性能は逐次の C++ で書かれた同様なプ ログラムに匹敵することをここで言及しておく. 例えば, Barnes-Hut の並列 ABCL/f 実行可能プログラム(どんなCPU の個数でも走る)は, 真に逐次的な C++ のコードと比較して, 1 CPU 上では, 約 70 % のオーバヘッドで走る. 一つのプロセッサ上では存在しないポーリングや局所性チェックなどのオー バヘッドを除くと, 約 25 % のオーバヘッドに達する. ここで唯一重要なこ とは, ABCL/f のbaseline性能はごみ集めのパフォーマンスを覆い隠さない ほどに十分である, ということである.