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文生成用辞書

文生成には オリジナル の文法から, 1番適応度の高い遺伝子と, 2番目に適 応度の高い遺伝子が用いられる. ある概念から文を生成する際, このどちらかの 遺伝子を評価した文法が文生成用辞書にエントリーされる. この選択は1文生 成するごとにされる. 文生成に使われた文法は, もととなった遺伝子の適応度に反映される. もし文生成用の候補が1種類しかないならば, つまり1番適応度の高い遺伝子 ``(none)''を評価した文法ということで オリジナルの文法そのままであるが, これを使って文生成すると, ネイティブである言語をそのまま話すことになる. しかし, このモデルにおいてはもともと自分の持っている文法を使った文では 理解できないエージェントに対して発話するのであるから, すこし変化させた 文法で冒険的に会話をする必要があるのである. オリジナルの文法を使えば, 同国人であるエージェントには話が通じるという安心感と, 少し文法を変化さ せて同国人を含めた他のエージェントに話して通じるかどうかという挑戦的な 試みを合わせ持った辞書であるといえよう.



Mitsubishi Research Institute,Inc.
Mon Feb 24 19:32:21 JST 1997