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エージェントの構成
ここでは, 前節で定義したエージェントを実際どのように実装したかについて
述べる. エージェントの内部変数の定義を以下に示す.
(defclass agent ()
((list (list tree)) static-tree)
((list tree) detect-tree)
((list sample) sam)
(nameconf nconf)
(point bp)
(fixnum kind)
((list (list fixnum)) know)
)
各内部変数の説明.
- static-tree:
- 診断モデルにあたる. ある異常兆候から仮説推論され
る診断モデルをリストとして保持しているため, エージェントが検出出来
る異常兆候分のリストを持つ. 従って型は診断モデルリストのリストにな
る. 検出された異常兆候に反応し, その兆候を含むリストが発火される.
- detect-tree:
- static-treeに異常兆候が入力されたとき発火される
リストがここに入る. 黒板に持って行って処理するのに使われる.
- sam:
- 相互診断用の知識である. 型``sample''は相互診断時の
通信相手アドレスとその相手に対する評価(テスト結果)のセットである.
- nconf:
- エージェント自身の名前と, 信頼度のセット. 信頼度は
相互診断前(つまりデフォルト値)は1である.
- bp:
- 協調が必要な診断時の通信相手(黒板)のアドレス. 全てのエージェ
ントに共通.
- kind:
- エージェントが担当する診断対象の構成要素の種類. 具体的
には, AND, OR, XORというゲートの種類が入る. 相互診断時にこのエー
ジェントをテストするエージェントが用いる.
- know:
- 相互診断時に用いる知識. 相手の担当ゲートの種類に合わせ
たもの. 具体的には各種ゲートの真理値表.
Mitsubishi Research Institute,Inc.
Mon Feb 24 19:32:21 JST 1997