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前処理

一つのスタック領域を頂点, 二つのスタック領域が共存不可能な時, 2頂点間 に辺が存在するようなグラフを考えると, 一つのincompatible isletは, この グラフ上のクリーク(完全部分グラフ)に相当する. 一つのクリークを求めるた めには, 空集合から出発して, 順に一つずつ頂点を検査して, 完全グラフであ り続けるならば加えていけば良い. これにかかる手間は, クリークの大きさを L, スタック領域の数をNとしてO(LN)程度である. したがって全体にか かる時間は, 求まったクリークの大きさを tex2html_wrap_inline543 として, tex2html_wrap_inline545 程度である. これは 探索に比べてはるかに小さいため, 最初に1台のプロセッサが行なう. 同時に, 各, isletの中のスタック領域をエネルギーの大きい順にソートし, そのislet 中で最大のエネルギーを持つスタック領域を求めておく. 求まった分割は全プ ロセッサにブロードキャストし, 以後の探索では全てのプロセッサがこの分割 をローカルに参照する.



Mitsubishi Research Institute,Inc.
Thu Feb 27 10:00:46 JST 1997