- ...二つの決定事項がある
-
文法表は全てのプロセッサにコピーするものとする.
- ...性能の「上限」を予測するのに使える
-
もちろん実際にこの値が得られることを保証しているのではない.
- ...2段のタスク生成を行なっている
-
実際にこれによって, 文が短い時に無視できない改善が見られる.
- ...終了待ち(touch)をしないのは危険なプログラミングスタイルで
-
たとえばど
れかの を求める処理がまだ引き続いているうちに全体が終了してし
まうと, そのまま次の文の処理が同じオブジェクトを用いて行なわれることに
なり, 二つの文の処理が同一オブジェクトに対して混ざってしまって, オブジェ
クトがinconsistentな状態に陥る可能性がある.
- ...正しいことが簡単に証明でき, かつ効率改善に寄与する
-
特に文が短い場合.
- ...注目に値する
-
それと同時に, malloc/freeの性能が
GCつきC++のそれよりはるかに悪いことも覚えておくに値する. 詳細は
実験していないが, これは, GCつきC++が, malloc/freeと比べると多くのメモ
リを消費して, そのかわりにメモリ割当/解放の性能を高めていることから来
る. 特に, freeがGCによって一括して行なわれることから生ずるメモリ解放の
性能が主な要因であると予想される.
- ...のである
-
すぐにわかるようにこれは単に記号そのものを入れるの
と比べて, 多くの場合に処理量が非常に大きくなり, 文法が大きくなるととも
に処理量も増えることになる. 後に述べる改良版PAXでは直接記号を挿入して
いる.
- ...プロセスは一つしか生成されないものとする
-
実際にはPAXは, ある記号
が生成されると必ずそれに対応するプロセスを起動するので何度も同じプロセ
スが起動されることがあり得る.
Mitsubishi Research Institute,Inc.
Thu Feb 27 10:02:38 JST 1997