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を計算するのに, 片方のデータが取り出された時に, それが空で
ある場合が多くある. その場合は が空になることはわかっている
ため, 簡単な改良として先に一つのデータを取り寄せたら, それが空かどうか
を検査し, 空であれば(残りのデータをとらずに)結果として空を返す, という
ことを行なった. これで, send/receiveのためのオーバーヘッドおよび, 通信
の遅延を減らすことができる. 非常に簡単な改良であるが, 文の長さが短い場
合(クリティカルパス長が問題になる場合)も, 長い場合(オーバーヘッドが問
題になる場合)にも効果のある最適化である. 実験結果は
5.6.7 (1)節で示す.
ここで, と のうち, どちらを先に取り寄せるかに関して選択
の余地があるが, k - i < j - kならば前者を, そうでなければ後者を先に
取り寄せている. これは, k - i < j - kならば, の方が,
よりも先に求まる可能性が高いと予想できるからである. つまり,
先に求まると思われる方を先に取り寄せる.
Mitsubishi Research Institute,Inc.
Thu Feb 27 10:02:38 JST 1997