VINCS

VINCSプロジェクト
(Virtual Infrastructure for Networked ComputerS)

目的

仮想化技術と自律計算技術を積極的に利用した先進的なミドルウェア基盤の研究開発


アプローチ

本研究では、ミドルウェアによって上の機能を実現する方向を追求する。 既存のOSおよびアプリケーションを大幅に修正することや、 特定のプログラミング言語を使用することを避けるために努力する。


研究課題

解決すべき多くの研究課題が存在する。
仮想計算環境の高効率な実装

既存の多くの仮想計算環境は低速であり、性能改善の余地を残している。 加えて、大量の資源を消費するという問題を持つ。 以下のchallengeを解決することが急務となっている。

  • 仮想計算環境のオーバヘッドの削減
  • 仮想計算環境のメモリ消費量の削減
  • 仮想計算環境の状態を保存したファイル(スナップショット)のサイズの削減

非常に多数の仮想計算環境を運用するための要素技術の開発

既存の大半の仮想計算環境には性能と資源消費量の点で問題がある。 その結果、 一つの物理計算機上で多数の仮想計算環境を運用する用途においては満足な性能を発揮できない。 加えて、複数の仮想計算環境をひと固まりの対象として扱うための機能を提供していない点も問題である。 その機能は、複数の仮想計算環境が構成する仮想ネットワークの状態を丸ごとファイルに保存したり、 複数の仮想計算環境をまとめて停止・再起動させたりする際には必須である。

セキュリティとプライバシー

自分の計算機上の資源を仮想計算環境の中にカプセル化し、 ネットワークを通じて他人に提供するような応用では、 セキュリティとプライバシーの問題を解決する必要がある。 暗号化や認証を通じてセキュリティを保証しプライバシーを守る枠組みを作る必要がある。

仮想計算環境の応用の実装と評価

仮想計算環境は上に挙げたような応用を実現する上で核となる構成要素である。 しかし、単独では実現できず、様々な支援機構を実装する必要がある。 どのような機構を準備すべきか、また、どのようにそれらを実装すべきか、 という問題は自明ではない。 個々の仕組みを仮想計算環境によって実現することが適しているかどうかも自明な問題ではなく、実験を通じて評価する必要がある。


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