■■■■■ Virtual Private Grid Manual ■■■■■ ■ コンパイル [1] ソースを展開します. % tar vpg_20030312.xfzv .tar.gz [2] まずVPGが通信する際に使用している通信ライブラリ phoenix のコンパイルをします. % cd source/phoenix % ./configure % make source/phoenix/build 以下にライブラリなどができていれば成功です. [3] 次に vpg 本体をコンパイルします. % cd source/vpg % ./configure % make source/vpg/build 以下に vpgd と vsh という実行ファイルなどができていれば成功です. ■ 使用方法 ■ 基本的な設定と使用方法 ■ デーモンの起動 まず VPG を利用したい全ホストでデーモンを起動する必要があります. デーモンの必要とする設定ファイルも作る必要があります. ■ 設定ファイルの記述 各デーモンは起動時に設定ファイルを読みます. 設定ファイルでは,そのデーモンから接続可能なホストのリストを記述します. 例えば,あるデーモンから3つのホストにアクセス可能な場合,設定ファイルは以下のようになります. tuba.is.s.u-tokyo.ac.jp 30000 kaneda pythagoras.is.s.u-tokyo.ac.jp 30000 kaneda 133.11.23.16 30000 kanedacc 各々の行は, 接続可能なホスト名,そのホストでVPGがlistenしているポートの番号,そのホストでのユーザ名 を, tab または space で区切ったものからなります. 実際には接続可能でないホストとかを含んでいても動作します. 接続に失敗してしばらくたったらリトライする,といったことをただ繰り返すだけで,使用に影響はないと思います. ■ 各ホストでのデーモンの立ち上げ 設定ファイルが書き終わったら,VPG を利用したい全ホストでデーモンを起動させます. 自分の利用したいホストにログインして,source/vpg/build/ビルド名/vpgd というコマンドを実行してください. その際にコマンドの引数として以下のものを渡すことができます. -n そのホストのニックネームを指定します. デフォルトでは,ニックネームはホスト名と同じものになると思います. 実装の都合上,ニックネームは [a-z][A-Z][0-9] のみを使用するようにしてください. ニックネームは実装の都合上8文字以内に制限されます. -c どのホストと接続できるかを記した設定ファイルへのパスです. 何も指定されない場合は, * 環境変数 VPG_CONF_PATH が指定されている場合には,それが設定ファイルへのパスとなります. * 環境変数 VPG_CONF_PATH が指定されていない場合には,どこにもこのホストから接続できないとみなされると思います. -p このポートで他のデーモンからのコネクションを受け付けます. デフォルトでは 30000 です. -t デーモンをテストモードで起動します. 動作確認のために用います. ■ シェルの起動 デーモンの起動が終わったら,シェルを起動します. vpg/build/ビルド名/vsh というコマンドを実行してください.シェルが立ち上がると思います (ベースはzsh-4.0.4です). 注意点としては,このシェルを立ち上げるホストでもデーモンが起動している必要があります. このシェル上で command@nickname と入力すると command をnickname で指定されたホストで実行できると思います. リモートホストをまたがるダイレクションやパイプも可能だと思います. vpg show と入力すると,今利用可能なホストの一覧が表示されると思います. ■ VPGを複数のサブネットをまたがって (一部のホスト間でssh を用いて通信する) 場合の設定 ホスト A から ホスト B に対して,ssh で接続したいとします. まず,空のパスフレーズによって公開鍵認証できるようになっている必要があります. そして,ホスト B において,source/phoenix/build/ビルド名/sock という実行ファイルに対してパスが通っている必要があります. (実装の都合上,この実行ファイルをホストAから ssh で接続して実行できる必要があるからです.) あとは自動的に ssh で接続して通信するようになると思います.