3 年生の授業はもう終わっているはずなのですが、この間のコンテストには他の班がどこも間に合わなかったので、3 月の終わりにふたたびコンテストが行われました。このときはさすがに多くの班で CPU ができあがってレイトレも動いていましたが、コンテストの結果は前回と同様でした。ただ、我々も前回よりソフトウェアを改良して、タイムを 31 秒から 29 秒に縮めることができました。
すでにTSU-GCC はほとんど出来上がっていたので、TSU-GCC 用にレイトレのプログラムをスクラッチから C++ で書き直し、実際の機械で実行してみました。マクロ・アセンブラを用いて手書きしてもらったプログラムで 29 秒のところを、TSU-GCC の出したコードでは約 40 秒でした。CPU がかなり変わっているということも考え合わせると、gcc にもとづいたコンパイラとしては悪くないほうでしょう。
2 回目のコンテストでもまだレイトレの動かなかった班がいくつかあったので、一部では新年度も実験の作業が継続していました。TSU-GCC にもまだバグが残っていたかもしれませんが、レイトレはそれなりにちゃんと動いていたのでよしとします。また、できれば単に C や C++ のソースをコンパイルするだけでなく、Scheme to C や ML to C を使って Scheme や ML も扱いたかったのですが、libc などの必要なライブラリを用意するのが大変そうだったので断念しました。