ABCL/f プログラムから C++ コードへの変換する際, 各変数は C++ 上のprimitive type(double/integer/characterなど)や 対応する構造体へのポインタなどといった, C++上の一変数に変換されている. この為, gdb 上において,対応する C++ 変数を用いることで, ABCL/f 上の変数を扱うことができる.
今回の実装では,基本的に ABCL/f 上と同じ変数名を変換後の C++ プログラム 上でも用いており,よって, gdb上においても ABCL/f と同じ変数名を用いて 各変数を扱うことができる. 但し,ABCL/f と C++ では,変数として扱えるものに差があるため, 例えば,``abclf-main''なる関数名は,``abclf_main'' のように変換されることとなる.
前述のように我々の提供するインターフェイスとして, コマンドラインからもちいるものとEmacsを通して扱う物があるが, コマンドライン上から用いた場合,変数名の変換が生じてしまう事になる. Emacs 上から gdb を用いる場合は,Emacs lisp レベルで補正を加えるため, ユーザはこの変換を意識する必要はない.