ライン情報は, プログラム文面上での位置と実行instructionとの間の対応を取る ために必要なものである.
一般に,C/C++ コンパイラでは #lineというdirectiveが存在し, プログラム文面上で,後続の行番号の指定を行うことができる [1, 2]. また,#include directive でincludeされたものは, プリプロセス(cpp)後のファイル中に同様の行指定を伴って含まれている.
今回我々は,このようなライン情報指定を用いることで, 変換出力である C++ プログラムの各個所がソースプログラム中の何処に対応するかを 指定することにしている. では,どのように対応をとればいいかであるが,これについては, 4.5.2節 で議論する.