Next: Up: Previous:

4.5.3 マルチスレッドへの対応

この節においては, StackThreadsを用いて実現されたマルチスレッディング環境と, 逐次 C/C++ を想定した gdb とを ライン情報レベルで整合させるためには,どのようにすれば良いかを考える.

ABCL/f システム内部における StackThreads を用いた挙動については, すでに 4.2.2節で触れた通りである. 但し, マルチスレッドライブラリの挙動が gdb 上でどのように見えるのか? どの程度隠す事が出来るのか? そのためにはどのようにライン情報を処理すれば良いのか について議論する必要がある. そのためにも, この節では StackThreads のマルチスレッディングの実装に関して 手続き呼び出し関係に立ち入って議論する. 対象となるのは, future, touch, reply に加えて,remote operation (future/reply)や object 実装に関する物である.

まず,future, touch, reply に関して考察する.



Mitsubishi Research Institute,Inc.
Mon Feb 24 19:27:22 JST 1997