診断エージェント 診断エージェントの構成, 機能を示す.

• 診断エージェントは, センサー情報から異常現象を読み取る知識, 異 常現象から中間現象, 異常原因を推論するための診断モデル, 他のエージェ ントをテストする知識を持つ.
• 診断対象の各構成要素毎に1エージェ ントが診断を担当する. またエージェント間で互いに正常に動いているかを テストする. (1エージェントは2エージェントをテストし, それとは別の2エー ジェントからテストされる.)
• 診断エージェントはセンサーから得られた 情報をもとに異常兆候を検出し, 診 断モデルを用いてできる限りの推論を行う. 異常原因同定に足りない情報は 他のエージェントと通信することで補う. 各エージェントの持つ診断知識 を図5.26に示す.

  

  

  図5.26: 診断モデル(実験用)

• エージェントの持つ診断モデルは基本的に不完全である. エージェ ントがある原因を推論するときに, 足りない情報は仮説することで補う. その際の仮説の成否は他のエージェントの判断に委ねる.

図5.27: エージェントの構成