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並列化

まず実験環境について述べる. 先にのべた回路の診断で, あるエージェントが 異常兆候を検出してから, 全てのエージェントが局所診断を終えるまでの 処理時間についての測定を行った. 診断エージェントの数は論理ゲート数と 同じ21で, この21のエージェントを割り当てるプロセッサ台数を増やす事で 処理の並列化を増して行った. これは真の並列化とは言えないが, 1プロセッ サ上に複数のエージェントが存在する場合, それらの処理は事実上逐次で行わ れることを考慮すると, 並列処理による処理の効率化の目安は得る事が出来る. 従って, 本実験の目的はABCL/fによって記述された並列処理によってどの程度 の処理効率化が期待できるかを示す事である.

実験結果の図の簡単な説明をする. このグラフの横軸は使用したプロセッサ台 数, 縦軸は処理時間を表している. 図5.32中のグラフで``handX''とあるがこの添字Xが大きい程, 各エージェントの局所推論の負荷が大きいことを示す.

figure643

図5.32: 並列化による処理の効率性



Mitsubishi Research Institute,Inc.
Mon Feb 24 19:32:21 JST 1997