Next:
Up:
Previous:
1エージェントの負荷の時間推移
1エージェントの負荷の時間的推移について実験を行い, 平時と協調診断時の
負荷の差を測定した. この実験では各エージェントのポーリングが開始されて
からじばらく後に診断対象が故障するようにした. 図5.33の横軸は時
間推移, (ここでは, 各エージェントに40回ずつポーリングさせているため,
そのポーリング番号を時間推移とした. )縦軸はその時点(ポーリングステップ)
のエージェントの負荷を表す. エージェントの負荷は, 黒板を見に行き必要な
ら書き換えを行うプロセスの実行時間で表されている.
図5.33: agentの負荷の時間推移
図5.33は, 診断に関係した4エージェントの負荷の時間推移を示している. 診断
対象に故障が生じるまでは各エージェントとも, 負荷が殆んど無い. これは,
プログラム実装の簡単のために, 診断対象の平時の局所診断を単純なものにし
たためで, 実際はいくらかの負荷がかかる. 20ステップを超えた当たりで
診断対象に異常が見られると各エージェントの負荷が増大する.
これは, この時点で故障が発生し, 黒板を用いた診断を開始したことを意味す
る. そして, その後は処理終了させるまで定期的にポーリングしていることが
分かる. 協調診断終了後のポーリングの負荷が高いのは, 黒板に
推論木が出そろっているためだと思われる.
Mitsubishi Research Institute,Inc.
Mon Feb 24 19:32:21 JST 1997