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考察

純粋にパレート最適個体集合の性質を比較するならば, 単純GAでルーレット選択+シェ アリングのCase2がすべての評価において最も優れている. しかしながら, ランキング およびシェアリングの計算に単純GAは並列GAの数十倍の時間を必要とするために,実用 的には並列GAが優れていると考えてよいだろう. Case3の単純GAでパレート最適個体保 存選択は, 得られるパレート個体の数が少なすぎる.

並列GAでは例題1,2,4ではケース間に大きな優劣はなく, いずれも十分なパレート解集 合が得られている. そこで, 例題3についてみてみると, Case9は絶対精度が若干悪い以 外は,多様性と被覆率が上位であり, 個体数も100を越え十分である. パレート最適個 体保存選択が他のケースより3倍以上高速であることを総合的に判断すればCase9のパレー ト最適個体保存選択+移住が優れていると言える.



Mitsubishi Research Institute,Inc.
Mon Feb 24 19:32:36 JST 1997