1. JavaScript Overview

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Last Updated July 28, 1999

はじめに

ブラウザによっては URL のフィールドに「javascript:」と入力するとコンソールが出現する。
JavaScript は大文字小文字を区別する。
JavaScript の主な entity は「値」「オブジェクト (配列含む)」および「関数」からなる。
各文の末尾にセミコロン (";") をつけてもつけなくてもいいが、1行に2文以上書くときは必要である。

値 (Values)

JavaScript の基本的な値の種類 (データ型) としては以下のものがある。 さらに特殊な値として null と undefined および特殊な数として NaN がある。

場合によってデータ型の変換が行なわれることがある。
JavaScript は + を文字列の連結に用いることができるが、数と文字列の連結では数が文字列に変換されて連結される。

<script language="JavaScript"> document.writeln("Hello, "+"World!") document.writeln("The number is "+6) </script>

その他の演算子、例えば - では値は数に変換される。よって以下のような結果になる。 <script language="JavaScript"> document.writeln("37"+7) document.writeln("37"-7) </script>

さらに、通常の数に変換できない値 (undefined を含む) は NaN (Not a Number) に変換される。 <script language="JavaScript"> document.writeln("37ab"-7) document.writeln("ab"-7) </script>

変数 (Variables)

JavaScript は動的型付け言語なので、変数自体に型はない。変数などの名前の付け方には以下のルールがある。 例:Number_hits, temp99, _name

変数は以下のようにして宣言する。

var a
このとき、a の値は undefined (文脈によっては NaN) である。 <script language=JavaScript> var a document.write(a) </script>

変数を宣言すると同時に値を設定することもできる。またその場合、var をつけなくてもよい。 つまり宣言していない変数をはじめて左辺に使うのは許されるが、はじめて右辺に使うとそれはエラーになる。 <script language="JavaScript"> function f1() { return y-2 // y は未定義 } document.writeln(f1()) document.writeln(c) </script> 実際には前者でエラーが起きる。後者ではどちらもエラーは起きず、何も出力されない。

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Shin SAITO: shin@yl.is.s.u-tokyo.ac.jp