Next:
Up:
Previous:
形式化との比較
この推論過程が, 先に行った非単調推論の形式化に沿うかを調べる.
まず準備として以下定義を行う. 尚, 図5.34
中S1(x)は``論理ゲートxが1-縮退故
障している. ''ことを示し, OUT1(x)は``論理ゲートxの出力が1. ''である
ことを示す. これは先の図中の``outA=1"(Aはゲートx担当のエージェント番号)
と同義である.
- 診断エージェントが持つ診断モデル.
図5.35: 診断モデル(非単調性実験)
- 各異常原因や中間現象は仮説推論される. 従って, 仮説の否定が報告された場
合には, その仮説に基づく現象は推論されてはならない. 以下に異常現象
の推論可能条件(発火条件)を示す.
これら診断モデルとその発火規則を用いて図5.34
の推論過程2の拡張を求める.
定義
より,
= ¯
となる. しかし, ここで誤情報``OUT0(X9)''が報告されると
仮説推論おいて, の発火条件,
が満たされ, が発火される. その結果,
の発火条件が満たされることになり, 推論結果から
S1(A1)が省かれる.
その後step5において, 相互診断の結果からエージェント13の故障が
判明すると観測``out0(X9)''は無視される. この結果
が発火されず, ではなくS1(A1)の発火条件が満たされる
ことになり, 再び``S1(A1)"が推論される.
ここに実験結果と理論値が一致したことになる.
Mitsubishi Research Institute,Inc.
Mon Feb 24 19:32:21 JST 1997