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パレート解集合の分布
単純GA(Case1〜3)
個体のほとんどがパレート最適個体であり, 充分に収束 している. 多様性や被覆率も図上ではかなり高い. ただし, Case3のパレート最適個体 保存選択では, 各世代でパレート最適個体以外をすべて除去するために, 640個体のう ち数〜数十個体しか生き残れず, 最終世代でも非常に少数の個体しか生成できていない.

並列GA(Case4〜6)
移住がないためサブ集団は完全に独立して動作し, 個 体数も10と非常に少ない. このためほとんど収束していない個体が数多く存在する. しかし, 多くの個体が真のパレート解のごく近傍まで接近し, 多様性も充分である. 選択方法の違いは明瞭ではない.

並列GA+移住(Case7〜9)
移住によりパレート解への収束がCase4〜6に比 べて大きく改善された. しかも, 多様性は以前として十分に高い.

例題による違い
はそれほど大きくない. 図では例題3の収束が他に比べて 悪いように見えるが, 例題3は図に表示されていない右上の可能域が大きいので, 相対 的には大差ない.



Mitsubishi Research Institute,Inc.
Mon Feb 24 19:32:36 JST 1997