疑似コードは図5.2のようになる.
図5.2で, という集合を, 以下のように求めている.
ここでの具体的な処理内容は以下の通りである. 各 の組(s',s'')に対し, 文法表を引くことによって, なるsを全て求める. 文法表の実際の表現は2次元の配列で, その配 列をRとして, R[s', s'']が, なるsの集合を リストとして格納してある, というものである. また, 集合内の最後の条件:
は, 間に重複なく要素を入れるために入れてある. この結果, 7 行目で を計算する時には, 重複を検査す る必要がなくなる.
上の疑似コードでは, 全ての の組合せをどの順番で求めるかにつ いては何ら明記していなかったが, 上のアルゴリズムを見ればわかるように,
を求めるためには, および の計算が終了して いなければならない--(※)というのが, 満たされるべき依存であり, それ以外の制約はない. たとえば逐 次アルゴリズムでは, j - iの小さなものから順に求めていけば, 自然に上 の制約が満たされる.