English 米澤研究室

米澤研究室の概要

本研究室では、プログラミング言語システムの理論・実装・応用およびそれに関係する基盤ソフトウエアシステムについて研究している。 特に

1. 並列・分散・モーバイル
2. セキュリティ
3. 言語設計・実装

の3つを軸として、 コンパイラやインタプリタのような狭い意味での「言語処理系」だけでなく、 ライブラリや仮想マシンのような広い意味での「言語システム」についても盛んに研究している。 具体的には、

• 安全なC言語システム
• 地理的に分散した多数のマシンを利用する広域分散計算(P2Pを含む)のための、動的再構成可能な基盤ソフトウエアシステム
• WWWのための高性能な並列分散検索ロボット(クローラ、crawler)
• プログラムが能動的にネットワークを移動するモーバイル計算
• 堅固な基礎理論にもとづき、(特に並行な)プログラムの安全性を検証する型システム
• 堅固な基礎理論に基づきプログラムの安全性を保証する種々の型システム
• 暗号通信を行うプログラムの正しさを証明するλ計算の枠組み
• 型付きアセンブラ言語システムによる安全なオペレーティングシステム

等について研究や開発を行っている。

本研究室では、これらの研究のために、高速ネットワーク (1〜2Gbit/sec) で結 合された多数の高性能並列マシン (14〜32CPU) があり、自由に利用可能である。 (→マシン環境) また、コンピュータ科学専攻の所有する共有メモリ並列マシン (64CPU) やワークステーションクラスタ (256CPU) なども容易に利用できる。